防災・危機管理対策特別委員会 調査報告

先週7月30日から8月1日にかけて3日間、防災・危機管理対策特別委員会管内外調査を実施しました。

地元、京都府内での調査からスタートをし、東京、神奈川、静岡の3都県で調査を実施。
それぞれの調査内容とは下記の通りです。

2014.07.30-08.01sisatsu 023① 京都大学大学院工学研究科(京都市西京区)
京都大学の桂キャンパスでは、松野文俊教授が研究・開発されている「災害救助用ロボット」についてヒアリングと実際の動きを見学。加えて、「自律型無人ヘリコプター」の研究の様子についてもご教授いただく。
驚いたのは、人間が操作を行うロボットの技術に加えて、現在は、自ら学習をし知能を得る自律型ロボットの研究が進んでいること。
そして、実際の災害現場のニーズは、「救助」そのものをロボットが行うことではなく、「倒壊した家屋のどこに人が埋もれているか」「水没した中のどこに瓦礫があるか」などの情報収集が必要で、実際に「救助」するのはやはりマンパワーだという点も大変納得をさせられた。
最後に、教授ははじめ研究をされている学生の皆さんの「目の輝き」が極めて印象的でもあった。

 

2014.07.30-08.01sisatsu 043② 京都大学防災研究所(宇治市)
京大の宇治キャンパス内にある防災研究所では、大志万所長をはじめそうそうたる教授陣の皆さんといずれ起こることが予想される巨大地震に対する被害軽減対策について意見交換。
澤田純男教授からは「地震被害想定の考え方と使い方」、川瀬博教授からは「建築物への影響と軽減方策」についてレクチャーをいただいた。
現在の科学的知見によっても、地震の発生源を特定し被害想定をすることが難しいことなどを大変わかりやすくご説明いただいた。

 

 
2014.07.30-08.01sisatsu 052③ 気象庁(東京都千代田区)
気象庁の業務体制と地方自治体の連携状況についてヒアリングを実施。
昨年の台風18号の際に全国で初めて出された特別警報をはじめ、現在の気象庁の観測・予測技術や日常業務についてお聞きをした。
大変勉強になったのは、それぞれの気象に関する予報の判断について、地方気象台が持つ権限が非常に大きい点。もっと中央集権的に決まっていることを想像していただけに、すべての予報や警報が地方気象台にあることをお聞きをし、京都府議会においても、京都地方気象台についてもっと知るべきであると痛感した次第。

 
2014.07.30-08.01sisatsu 081④ 神奈川県議会(横浜市)
神奈川県では2件の調査事項をヒアリング。
一つは、国の特区制度を活用した「さがみロボット産業特区」について。
神奈川県の相模地域では「介護・医療ロボット」「高齢者への生活支援ロボット」「災害対応ロボット」について、特区内での実証実験事業を実施しておられるとのこと。規制緩和等については、どこの特区でもご苦労がある様子などをお聞きする。
もう一つは、「東日本大震災を踏まえた地震災害対策の状況」と「かながわ減災プロジェクト」についてお聞きをする。

 

 
2014.07.30-08.01sisatsu 136⑤ 静岡県議会・静岡地震防災センター(静岡市)
東海・東南海地震が予測をされてきた静岡県は言わずもがなの地震防災先進県。
自主防災組織の組織率が100%近いことからもそのことが伺える。
今回は、「高齢施設等への地震防災マニュアルの策定支援」「クラウド型災害情報共有システム(FUJISAN)」「防災ゲームを活用した自主防災組織の育成支援」など多岐にわたる取組みについてお話を伺った。
地震防災センターは静岡県直営の施設で設置から26年目。地震に関する情報の普及・啓発と防災に関する人材育成を担っている。

文教常任委員会で管内調査を実施

昨日7月14日。

文教常任委員会で管内調査を実施しました。

今回の調査先は京都府南部の下記の3ヶ所です。

①  府立田辺高等学校(京田辺市)

田辺高校は昭和38年、工業系の高校として開設をされ、創立50年を超える伝統を有する。
現在は、自動車科や工業技術科といった工業系学科のほか普通科も設置されている。
来年度からは、工業技術科が工学探求科、機械技術科、電気技術科の3つに細分化される予定。そのことで3年間を通じたより専門的な教育を提供することが狙い。
自動車科については3級自動車整備士養成認定校として指定されておりこれは近畿唯一。陸運局の認証を受けている実習工場を校内に持つのが特徴。そのこともあり他府県から志望する生徒もある。

② 府立城陽支援学校(城陽市)

昭和61年開校。隣接する南京都病院に入院する子どもたちのため、重心教育部、病弱教育部が設置されている。
また、通学高等部では地域の特別支援学級の卒業生が中心。
今回は高等部での就労支援、キャリア教育、併設されている地域支援センター『サポートJOYO』の取組を調査。
城陽支援学校では職業教育の柱として作業学習、現場実習、販売学習、教科学習を実施し、平成2年以降、392名のうち344名が企業に就職するなど成果を上げている。
また、『サポートJOYO』では発達障害を背景とする不登校や学校不適応に関する相談に対応。昨年度で年間200件の新規相談が寄せられている。

③ 立命館宇治中学校・高等学校(宇治市)

立命館宇治高校でのIBコース、IMコースの授業を視察。
IBは世界のトップ大学が認める国際カリキュラムである国際バカロレアディプロマプログラム。全授業英語で行われることが注目されるが、授業全体の進め方がディスカッション中心であり、生徒からの発信がメイン。
IMコースはイマージョン=没頭=英語漬けというコース。最低一年間の留学が課せられる。
立命館宇治高校ではスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定。日本文化の再発見から、リーダーシップ教育、グローバル課題の解決に向けた研究活動を行っている。

2014.07.14sisatsu 0102014.07.14sisatsu 006

「京都府交通安全基本条例」についてご意見募集中!

2014.07.10kaiken 002先週閉会をした京都府議会6月定例会。

その最終日に、これまで昨秋から議員提案で検討をしてきた「京都府交通安全基本条例(仮称)」の骨子が取りまとめられ、議会運営委員会で承認をされた。

私自身も委員として議論に参画し、府民との意見交換を含め検討を重ねること20回超。

一つの成果が結実をし、10日には記者発表もさせていただいた(写真)

現在、その条例案の骨子に関してパブリックコメント(府民意見募集)が行われている。

期限は8月15日(金)まで。

是非、ご覧をいただきご意見をお寄せいただければ!

詳細は ↓

http://www.pref.kyoto.jp/gikai/torikumi/torikumi260714.html

宇治茶振興議員連盟 設立!

本日、京都府議会宇治茶振興京都府議会議員連盟が府議全員参加の下、設立をされた。

その設立総会では、岡西副知事から、

・お茶経営における10a当たりの収益性が、全国9.9万円に対して京都府28.4万円と宇治茶のブランド力の優位性

・生産農家数については平成7年1,600戸あったものが平成17年には1,000戸へと減少しつつも生産面積は1,600haと横ばいにある傾向

・全国のリーフ茶の消費量がこの10年で1世帯当たり1,140gから889gへと約20%減少している現状

などなど、宇治茶を取り巻く環境についての報告がった。

現在、京都府では『宇治茶生産の景観』の世界文化遺産登録を目指す取り組みも進みつつある。

京都の大きなブランド力を活かしさらに活発な宇治茶振興が図られたらと思う。

6月定例会:文教常任委員会

京都府議会6月定例会は3日、4日の両日、文教常任委員会が開催された。

今定例会の委員会での私自身の質疑は次の通り。

◆ 京都市・乙訓通学圏における入試制度改革の総括について

◆ 京都府南部における特別支援学校の充実に向けて

◆ 山城・丹後の郷土資料館の今後の整備方針と資料のデータベース化の必要性

◆ 「古典の日」への取り組みと学校現場の連携について

◆ 小中一貫教育のメリット・デメリット、府教委の考え方・方向性

週明け以降、火曜日には予算特別小委員会の総括質疑、水曜日には特別委員会が開催される。